まず結論|クレンジングと洗顔は「落とす対象」が違う
化粧品公正取引協議会は、クレンジングはメークアップを、洗顔料はほこり・汗・皮脂などの汚れを落として肌を清潔に保つ化粧品と説明しています。
一方で、クレンジングと洗顔料を兼ねた製品もあるため、名称だけで使い方を一律に決めることはできません。
| 比較項目 | クレンジング | 洗顔料 |
|---|
| 主な目的 | メイクなど油性成分の多いものを落とす | 汗・ほこり・余分な皮脂などを洗い流す |
| よく使う場面 | ファンデーションや落としにくい日焼け止めを使った日 | 朝の洗顔、クレンジング後、何も塗っていない日の洗顔 |
| 製品の例 | オイル、バーム、ジェル、ミルク、クリーム、ローション | フォーム、固形石けん、泡、ジェル、パウダー |
| 1回で済む表示例 | 「W洗顔不要」「洗顔料不要」 | 「メイクも落とせる」などの兼用表示 |
| 最初に確認すること | 乾いた手・ぬれた手、W洗顔の要否、使用量 | 泡立ての要否、使用量、すすぎ方 |
大切なのは、クレンジングの種類とダブル洗顔の要否は同じ話ではないことです。オイルでもW洗顔不要の製品があり、ジェルやミルクでも洗顔料を使うよう案内されている製品があります。
オイル・バーム・ジェル・ミルクの特徴は、クレンジング4タイプの違いで詳しく整理しています。
ダブル洗顔は3条件で判断する

「何を塗ったか」「商品表示」「肌状態」の順で確認します。
1. その日に何を塗ったか
まず、ファンデーション、ポイントメイク、日焼け止めなど、肌につけたものを確認します。落ちにくいメイクや耐水性のある日焼け止めは、水や洗顔料だけでは十分に落とせない場合があります。
反対に、何も塗っていない日に、メイクを落とす目的でクレンジングを追加する必要は通常ありません。汗や余分な皮脂など、その日の汚れに合わせて洗顔を考えます。
2. 商品に書かれた使用方法
次に、クレンジングと日焼け止めの容器、外箱、公式サイトを確認します。 探したい表示は次のとおりです。
同じ「クレンジングオイル」や「日焼け止め」でも、落とし方は製品によって異なります。自己流の一般論より、その製品を設計したメーカーの表示を優先しましょう。
3. 洗った後の肌状態
洗浄後に強いつっぱり、ヒリつき、赤み、かゆみなどが出る場合は、洗う回数、こすり方、使用量、使用中の製品を見直す必要があります。
ただし、「しっとりするから汚れが残っている」「さっぱりするほどよく落ちた」と感触だけで判断するのも避けてください。
保湿成分を含む処方では、洗浄後にしっとり感じることがあります。
厚生労働省が示す化粧品の注意表示では、赤み、腫れ、かゆみ、刺激などの異常が現れた場合は使用を中止し、症状が続く場合は皮膚科専門医等へ相談するよう案内されています。
異常があるときは、洗い方を増やして解決しようとしないでください。
ケース別|今日の落とし方を確認する
メイクをした日
ファンデーション、化粧下地、口紅、アイメイクなどを使用した日は、基本的にメイクに対応したクレンジングを使います。
その後に洗顔料が必要かは、クレンジングの表示で判断してください。
ウォータープルーフのマスカラや落ちにくい口紅は、顔全体を長くこするのではなく、必要に応じてポイントメイク用リムーバーを使います。対応可否と使い方は製品表示を確認しましょう。
日焼け止めだけの日
「日焼け止めだけなら洗顔料でよい」「SPF50ならクレンジングが必要」と一律には決められません。
日本化粧品工業会は、汗や水に強い日焼け止めには水性の洗顔料だけで完全に落とせないものもあるため、それぞれの使用説明を確認するよう案内しています。
確認するのはSPF・PAの大きさではなく、石けんで落とせる、洗顔料で落とせる、クレンジングが必要などの落とし方表示です。
ファンデーションを重ねた場合は、メイクも含めて落とせる方法を選びます。
何も塗っていない日
メイクも日焼け止めも使っていない日は、クレンジングではなく洗顔料が選択肢になります。洗顔の必要性や回数は、汗、皮脂、ほこり、肌状態などで変わります。
乾燥が気になるからと水だけに固定したり、ベタつきが気になるから何度も洗ったりせず、使用中の洗顔料の方法を守りましょう。
洗顔料の剤型を見直したい場合は、フォーム・石けん・パウダー・ジェルの違いも参考になります。
ダブル洗顔するときの順番と6つの注意点
ダブル洗顔をする日は、クレンジングの後に洗顔料を使います。次の手順は一般的な流れです。乾いた手で使うか、泡立てるかなどは製品ごとに異なるため、実際には表示を優先してください。
手を清潔にし、使用条件を確認する 「乾いた手」「ぬれた手でも使える」などの表示を確認します。容器内へ水が入らないよう注意が必要な製品もあります。
必要ならポイントメイクを先に落とす 目元や口元を顔全体と一緒に強くこすらず、専用リムーバーの案内がある製品はその方法に従います。
クレンジングを適量取り、メイクとなじませる 量が少なすぎると指が直接肌に触れやすくなります。小鼻や生え際も、爪を立てずにやさしくなじませます。
表示どおりに洗い流す・拭き取る 洗い流すタイプ、拭き取るタイプなどの違いがあります。洗い流す場合は、こすらず丁寧にすすぎます。
必要な製品だけ洗顔料を使う クレンジングに「使用後は洗顔料で洗う」とある場合は洗顔します。「W洗顔不要」とある場合は、追加洗顔を前提にしません。
水分を押さえ、早めに保湿する タオルでこすらず、そっと押さえて水分を取ります。洗浄後は乾燥しやすいため、自分に合う保湿ケアを行います。
洗顔後のつっぱりが気になる方は、洗顔後につっぱる原因と見直し方も確認してください。
ダブル洗顔でよくある4つの誤解
オイルクレンジングは必ずダブル洗顔が必要?
必ずではありません。剤型ではなく、個々の商品の表示で判断します。オイルにもW洗顔不要タイプと、使用後に洗顔料を使うタイプがあります。
W洗顔不要なら、どの商品も肌にやさしい?
「W洗顔不要」は洗顔料を追加しなくてよいという使用方法の表示で、すべての人に刺激が起きないことや、どの肌にも合うことを保証する表現ではありません。肌への感じ方は処方や使用方法によっても変わります。
ぬるつきが少しでもあれば洗い直したほうがよい?
洗浄後のしっとり感が、ただちに洗い残しとは限りません。まず表示どおりに十分すすいだかを確認してください。
それでも明らかにメイクが残る、使用中に違和感がある場合は、量やなじませ方、落とす対象と製品の組み合わせを見直します。
ダブル洗顔で毛穴汚れを完全に落とせる?
洗う回数を増やせば毛穴汚れが完全に落ちるとは限りません。強くこする、長時間なじませる、同じ場所を何度も洗うと刺激を増やすことがあります。
汚れを落とすことと、肌に必要なうるおいを残すことの両方を意識しましょう。
自分に合うクレンジング・洗顔料を選ぶチェックポイント
購入前は「乾燥肌向け」「毛穴向け」といった大きな表示だけでなく、自分のメイクと使い方に合うかを確認します。
| 確認項目 | チェックする内容 |
|---|
| 落とす対象 | 普段のメイク、ウォータープルーフ、日焼け止めに対応しているか |
| W洗顔 | 不要か、使用後に洗顔料が必要か |
| 使用条件 | 乾いた手か、ぬれた手でも使えるか、まつげエクステへの案内 |
| 使用量 | 1回の目安量が明記されているか |
| 香料など | 自分が避けたい成分・使用感がないか |
| 注意表示 | 使用できない部位、目に入った場合、異常時の対応 |
タイプから候補を絞る場合はクレンジングの種類比較、具体的な商品を比較する段階ではクレンジングおすすめ一覧へ進むと整理しやすくなります。
覚えておきたい結論 ダブル洗顔が必要かは、「オイルかミルクか」だけでは決まりません。
何を落とすのか、商品に何と書かれているか、洗った後に異常がないかの3点を順番に確認してください。