クレジットカード現金化は犯罪❓詐欺手口・店舗の例・悪徳業者【体験談もあり!】

クレジットカード現金化は犯罪❓詐欺手口・店舗の例・悪徳業者【体験談もあり!】

「月末の支払いにお金がどうしても足りない」

そんなとき「クレジットカード現金化」という甘いささやきがきます。

クレジットカード現金化とは、クレジットカードのショッピング枠を現金にすること。

現金が手元に入ることで、急場をしのぐことはできるのですが、そこにはさまざまな罠が待っています。

目次

クレジットカード現金化は絶対にしないでください

フィッシング詐欺

はじめに結論からお伝えしますが、クレジットカード現金化は絶対にしないでください。

クレジットカード現金化はその場で現金が手に入る方法ではありますが、その後さまざまなデメリットが生じてしまいます。

本記事は啓蒙を目的として掲載しています。クレジットカード枠の現金化は絶対にしないでください。

クレジットカード現金化がどれだけ危険か、まずは体験談を読んでみてね。

クレジットカードを現金化する方法とは

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クレジットカードの現金化をおこなうには、2つの方法があります。

ここからはクレジットカード現金化の方法について解説していきます。

1.クレジットカード現金化業者で現金化をおこなう

「クレジットカード 現金化」

インターネットでこのように検索すると、クレジットカード現金化業者が多数ヒットします。

こういった業者を利用すれば、クレジットカード現金化が可能です。

他にも新宿や渋谷といったターミナル駅でクレジットカード現金化の看板を持った人がいます。

これもクレジットカード現金化業者への誘致ですね。

▼業者を通じたクレジットカード現金化の流れ

  1. クレジットカード現金化業者に行く
  2. クレジットカードで商品を購入
  3. 買った商品を業者に売却
  4. 業者は商品を受け取り、来店者に現金を渡す

即売却、即買い取りという手段で、クレジットカードを現金化します。

換金率は業者によって異なりますが、80~90%の業者が多いですね。

クレジットカード現金化業者の中には、逮捕されるような怪しい会社も多数存在します。 警察もクレジットカード現金化には警鐘を鳴らしており、利用しないようにしてください。

2.自身で商品を購入して現金化をおこなう

もう1つの方法は、自分で商品を購入してクレジットカード現金化をすることです。

たとえば新幹線の回数券をクレジットカードで購入し、それを金券ショップに売るという方法ですね。

この方法の場合、高い換金率で現金化できますが、これには大きなデメリットがあります。

それは、クレジットカード会社の利用規約違反にあたるため、クレジットカードの利用が停止される可能性があるということ。

新幹線回数券など金券の購入には、クレジットカード会社も目を光らせています。

クレジットカードの利用が停止してしまっては元も子もないので、クレジットカード現金化はかなりリスクのある方法と言えます。

クレジットカード会社の利用規約には、「換金目的でショッピング枠の利用を、利用停止または会員資格の停止事由とする」といった文章が記載されています。

クレジットカード現金化について法律はどうなっている?

本

それではクレジットカード現金化は、法律的に見るとどうなっているのでしょうか。

クレジットカード現金化は犯罪ではない

結論からいうと、クレジットカード現金化は犯罪行為ではありません。

たとえばクレジットカードで商品を購入したけど、不要になったため売却したというケースも考えられますよね?

現金化したかどうかという線引きが難しいのでしょう。

警察としても取り締まりはしたいが、それに適用する法律がないためグレーゾーンとして存在しているのが、クレジットカード現金化ということです。

ただし過去には、価値のない商品を消費者に売買させたということで、出資法違反で逮捕されたクレジットカード現金化業者もいます。

ただしクレジットカード会社の利用規約違反になる

ただし先ほども説明したように、クレジットカード現金化はクレジットカード会社の利用規約違反です。

クレジットカード会社の規約には

「換金目的でショッピング枠の利用を、利用停止または会員資格の停止事由とする」といった記載があります。

そのため、クレジットカード会社が現金化していると認識すれば、規約違反として権利を執行できます。

利用規約違反がわかるとクレジットカードが利用停止になることも

クレジットカード現金化がわかると、クレジットカードの利用停止や会員資格の停止の処置がなされる可能性があります。

クレジットカード現金化に対する監視の目は、日々厳しくなってきています。

クレジットカードの利用停止になってしまったら、その後の生活がかなり不便になります。

クレジットカード現金化は絶対にオススメしません。

逮捕されなかったとしても、クレジットカードが使えなくなる可能性が大きいよ!

どうしても現金が必要な場合

カレンダー

「クレジットカード現金化ができないのであれば、月末の支払いはどうすればいいんだ!」

そんな人に向けて、クレジットカード現金化以外でその場をしのぐ手段を紹介していきます。

クレジットカードのキャッシング枠を利用する

1つ目の方法は「クレジットカードのキャッシング枠を利用」することです。

クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があり、ショッピング枠を換金する現金化はクレジットカード会社の規約違反です。

しかしキャッシング枠は、お金を借りる目的で作られているので、利用しても問題ありません。

クレジットカードにはキャッシング枠が付帯していることが多いので、利用を検討してみてはいかがでしょうか。

初回無金利のキャッシングを利用する

ただしクレジットカードのキャッシング枠は、金利が高めに設定されていることが多いです。

そのため

「給料が入ればすぐにお金が返せる」

というアテがあるのであれば、初回無金利のキャッシングを利用した方が得になるケースが多いです。

消費者金融のアイフルやプロミスでは、はじめて利用する人であれば30日間無金利でお金が借りられます。

うまく使えばとても便利なので、急場をしのぐためにはとても便利な存在ですよ。

「アイフル」

アイフル

アイフルでは24時間365日可能です。

なお、50万円以下であれば収入証明書は不要となります。

スマホでサイトにアクセスし、自分の口座に振り込みをすれば完了です。

「プロミス」

プロミス

プロミスでもWeb上なら24時間365日申し込みが可能です。

完全Web完結で郵便物も一切ないため、プライバシーに配慮されていますよ。

金利無料期間を過ぎると金利が発生します。必ず、無料期間中に返済しましょう。

それでも支払いが難しい場合

ピンチ

「クレジットカードの枠もなくなって、カードローンの審査も通らない」

お金を得るあらゆる手段を講じても支払いが難しい状況に陥ってしまった場合、精神的にかなり追い込まれてしまうことがあります。

ただそういった場合でも、日本には救済手段が用意されています。

どうしても支払いができない場合、どのような方法があるのでしょうか。

生活福祉貸付金制度を利用する

あまり知られていない生活福祉貸付金制度ですが、経済的に苦しい人に対して貸付を行う公的な制度。

主に収入が低い、障害があるなどの理由で銀行や消費者金融から、お金が借りられない人が対象です。

生活福祉貸付金制度は保証人がいれば無利子、保証人がいなくても年利1.5%という低金利で利用可能。

うまく活用できればとても便利な制度なので、頭に入れておきましょう。

公的な貸付制度ですが、多重債務者など返済の見込みが薄い人は利用できません。生活保護を受けている場合は、自治体の判断によるようなので、一度相談してみるところから始めましょう。

債務整理や自己破産も1つの手段

「あらゆる手段を検討したけど、それでも支払いができない」

そのような状況に追い込まれてしまった場合、債務整理や自己破産も一つの手段です。

借金が積み重なると、債権者からの電話が毎日かかってきて、精神的にも追い込まれてしまいます。

債務整理や自己破産をすると、債権者からの電話がなくなり、支払いにも余裕が持てるのが大きなメリットですよ。

筆者も借金が積み重なり、自己破産をした経験があります。自己破産をするとクレジットカードが作れなくなるなどのデメリットはありますが、それ以上に精神的にかなり楽になったことが大きいです。

精神的に楽になると、次に進む気力が出てくるので、人生を立てなおすことができました。

債務整理や自己破産は、弁護士など専門家の意見を聞いておこないましょう。 「法テラス」(国が設立した機関)であれば、弁護士さんが無料相談にのってくれます。
支払いも分割払いが可能なので、お金がない状態でも使えるのは嬉しいですね。

クレジットカード現金化は絶対にしてはいけません

ここまでクレジットカード現金化について解説してきました。

クレジットカード現金化をすると、以下のようなリスクがあります。

  • クレジットカードの利用停止になることがある
  • 債務整理や自己破産ができなくなることがある
  • そもそも換金率が悪いのでその場しのぎにしかならない

クレジットカード現金化をして、その後人生がよくなったというケースはほとんどありません。

クレジットカード現金化は絶対にしてはいけませんよ。

クレジットカード現金化をした経緯とその後

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まず筆者自身がどのような経緯でクレジットカード現金化に手を出し、その後どうなったのかを紹介していきます。

クレジットカード現金化に手を出した結果、最後は自己破産という結果になったその物語をご覧ください。

クレジットカード現金化を考えている人は、一度立ち止まってこの記事を読んでみてね。

事業をしていたが、うまくいかず家賃が支払えなくなった

私がクレジットカード現金化に手を出したのは、27歳の時でした。

25歳でサラリーマンを辞めて独立。

はじめのうちは事業もうまくいっていたのですが、徐々に売上が減少し日々暮らすことで精一杯になりました。

生活費の支払いが徐々にきつくなったのですが、中でも1番厳しかったのが家賃

東京の家賃は高いうえ、クレジットカード払いもできません。

そこで金融コンサルタントをしているという知人に相談したところ

「クレジットカードのショッピング枠を現金化すればいいじゃん」という回答。

クレジットカード現金化に対して知識がなかった私は、その話に簡単に乗ってしまいます。

私にクレジットカード現金化を教えた知人とは、連絡がとれなくなりました。 理由はわかりませんが、知人も危ない橋を渡っていたと思われます。

金券ショップでクレジットカード現金化を行いその場をしのぐ

知人に教えてもらった方法は、「新幹線の回数券を購入→それを金券ショップに売る」というもの。

クレジットカードの支払い方法は、リボ払いにして支払いは先延ばし。

現金を手に入れた私は、家賃を支払いなんとかその場をしのぎます。

しかし翌月にはまた現金が足りなくなり、次は違うクレジットカードを現金化。どんどん負の連鎖を重ねて行く結果となりました。

支払いができず何も考えられなくなる

しかし、そんなことは長く続きません。

はじめてクレジットカード現金化をしてから半年後、クレジットカードのショッピング枠も限界になりました。

ついに支払いができなくなります。

私はクレジットカード以外にカードローンの借金もあったので、総額で500万円以上の借金が支払えない状態に。

携帯電話には毎日複数社から、支払い催促の電話がかかってきて、自宅には請求書の山ができます。

正直この時の精神状態はよく覚えていないのですが、不眠・何をしても楽しくないという状態が続いていたので、相当ひどい状態でした。

病院に行くお金がなかったのですが、おそらくうつ状態だったのでしょう。

借金が積み重なったという状態と向き合うことができず、何も考えられませんでした。

この時の精神状態は本当に限界でした。もっと早く両親に相談すればよかったと、今は思っています。

最終的に自己破産の道へ

カードローン、クレジットカードの支払いができなかった日々が続く中、クレジットカード会社からついに両親宛てに連絡が入りました

これまで両親に借金のことは話していなかったのですが、もう隠せない状態になったので、ここですべてを話しました。

すでにカードローン会社、クレジットカード会社からは「裁判通知」がきていました。

両親と話し合い「自己破産」をすることに決めます。

その後自己破産の手続きが無事完了し、精神状態も落ち着いたので、新たな仕事を始めました。

ボロボロの状態を受け入れてくれた両親には、感謝の気持ちしかありません。

筆者はこの時の体験をもとに、現在は金融ライターになりました。 自分と同じような境遇にいる人の被害を、少しでも抑えたいと考えたのが、金融ライターになるきっかけです。

クレジットカード現金化をするべきでない3つの理由

フィッシング詐欺

ここまで筆者の体験談を紹介しました。

クレジットカード現金化をきっかけに負の連鎖にはまった筆者が「クレジットカード現金化をするべきでない3つの理由」を解説します。

1.クレジットカード利用停止の可能性がある

クレジットカード現金化ですが、そもそも「クレジットカード会社の規約違反」です。

規約の書き方は会社によって多少違いますが

「換金目的でショッピング枠の利用を、利用停止または会員資格の停止事由とする」

という規約が、クレジットカード会社にはあります。

そのためクレジットカード現金化が発覚した時点で、クレジットカード利用停止・残額の一括請求をされても、何も文句は言えません。

筆者の場合は、たまたま利用停止にはなりませんでした。

しかしクレジットカード現金化に対する監視の目は、日々強化されています。

クレジットカードの現金化は犯罪に巻き込まれる危険性だけでなく、そもそもルール違反だから絶対にしちゃダメだよ!

2.そもそも資金繰りの利率が悪い

リスクが大きい割に効率が悪すぎる!

クレジットカード現金化は、クレジットカードのショッピング枠を現金にする手法です。

しかし、そもそも資金繰りの利率はかなり悪いです。

現金化できるのは90%程の利率で、なおかつ支払いをリボ払いにすると15%の利息がかかります。

これを見ればクレジットカード現金化がいかに非効率なことか、おわかりいただけたでしょうか。

たとえば10万円のショッピング枠を現金化して、9万円を入手、支払いをリボ払いで毎月1万円の支払いをするとします。

この場合リボ払いの支払いが終わるまでに支払う金利は6,674円。つまり9万円の現金を入手するために、106,674円を支払う必要があるということです。

3.自己破産ができなくなる可能性がある

クレジットカード現金化は、自己破産の「免責不許可事由」に該当するため、原則としては認められません。

最後にクレジットカード現金化をすると、自己破産ができなくなる可能性があるということです。

筆者はクレジットカード現金化をしても自己破産の免責が下りたのですが、正直かなり大変でした。

反省文をたくさん書きましたし、弁護士さんもかなり頑張ってくれたおかげもあって、なんとか裁判所が許可してくれたといった感じでしたね。

クレジットカード現金化を考えている多くの人は、現在の資金繰りに悩んでいるでしょう。

しかし、クレジットカード現金化は、本当にしなければならない行為でしょうか?

私は自己破産をしましたが、現在仕事もできていますし、新たな友人もできました。

自己破産に対して否定的な意見もあるかもしれませんが、借金から解放されて人生をやり直してみると、苦しむ前に自己破産をすればよかったと思います。

自己破産は人生をやりなおす手段でもあるので、その可能性を絶ってしまうクレジットカード現金化は絶対にやめましょう。

クレジットカード現金化以外に、ギャンブルや浪費での借金も「免責不許可事由」に該当します。

クレジットカード現金化は絶対ダメ!落ち着いて一度考えよう

ここまでクレジットカード現金化をした筆者の体験談を紹介しました。

繰り返しになりますが、クレジットカード現金化をしてもしのげるのは一時的で、最終的にはもっと大きな苦しみが待っています。

クレジットカード現金化をしていいことはありませんので、この記事を読んでくれた人は、一度落ち着いて考えてみてください。

クレジットカード現金化をすると、地獄への一歩を踏み出してしまいますよ。

本文冒頭でも記載しました通り、本記事は啓蒙を目的に掲載しているものです。 クレジットカードの現金化は絶対にしないでください。 危険であるだけでなく、自己破産できなくなる可能性もあります。

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